「裁量労働」という名の搾取、それでも支持される理由とは?

根っこにある信頼失った「労働運動」の実態

神戸 郁人

「裁量労働」と言いながら、仕事のやり方を決める上で、働き手に十分な裁量が与えられていない……。そんな矛盾した状況を覆う言葉について、労働問題の専門家・今野晴貴さんと考えました。(画像はイメージです)

近年、盛んに語られるようになった「成果主義」や「裁量労働」という言葉。業績に連動して待遇が向上し、思い通りに働くきっかけになるとして、前向きに受け止められることが少なくありません。しかし労働問題の専門家・今野晴貴さんは、そうしたイメージとはほど遠い現実があると指摘します。過酷な労働の強制につながりかねない、企業が発する聞き心地の良い言葉と、どう向き合うべきか。考えました。(withnews編集部・神戸郁人)

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