昔ならボツになったテーマでは…マンガ大賞『チ。』が評価された理由

異例の〝満場一致〟 選考委員のコメントは

マンガ大賞『チ。-地球の運動について-』(魚豊著、小学館)のひとコマ

『ドラえもん』(第1回)、『キングダム』(第17回)、『ゴールデンカムイ』(第22回)……。マンガ家・手塚治虫の業績を記念した手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)のマンガ大賞受賞作には名だたる作品が並びます。そこにまた、新たな名作が加わりました。今年の第26回で受賞した魚豊(うおと)さんの『チ。―地球の運動について―』(小学館)です。例年通り、白熱した議論が繰り広げられると思いきや、今回は異例中の異例となりました。どんな点が評価されたのか、選考委員の評を紹介します。(朝日新聞文化部・黒田健朗)

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