沖縄の〝笑っちゃう〟戦後史 風刺と郷土愛にあふれる芸人たちの系譜

小那覇舞天、笑築過激団にガレッジセール

鈴木旭
ライター

お笑いコンビの「ガレッジセール」のゴリ(左)と、川田広樹=2008年2月22日、朝日新聞

本土復帰50年を迎えた沖縄では、米軍の基地問題、乱開発による自然破壊など、現地の人々が様々な苦難を強いられてきた。実は、そんな土壌からは、風刺や心意気にあふれた笑いが生まれていた。「沖縄のチャプリン」と言われた小那覇舞天、三線や漫談のエンターテイナーであった照屋林助。風刺を織り交ぜ、テレビで人気になった「笑築過激団」。「お笑い米軍基地」は沖縄の基地問題をネタにした。そして、全国区のタレントになったガレッジセール。郷土愛に満ちた沖縄の笑いの歴史を振り返る。(ライター・鈴木旭)

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