大阪ビル火災、救急隊員114人投入した理由 元消防官の記者が解説

隊員が現場で守る〝絶対のルール〟

仲程雄平
元消防官の朝日新聞記者

放水する消防隊員を先頭に、姿勢を低くして煙の中を進む=イラスト・仲程雄平

大阪市北区の雑居ビルで2021年12月17日、26人(容疑者を除く)が犠牲になった放火殺人事件が起きました。この火災では、一酸化炭素中毒の怖さに注目が集まりました。そんな危険な現場に入る消防官は、重厚な装備とともに、絶対に守るルールがあります。「今回は大変な状況だっただろう」と語る現役の消防官の言葉から伝わる特異さとは? 本当に怖い煙との戦いについて、元消防官の記者が伝えます。(元消防官の朝日新聞記者・仲程雄平)

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