「気に入らなかったら出て行ってくれてもいい」移住者が輝く村の秘密

平成の大合併を拒否したその後

関田航

太陽の光が筋状に差し込む方へ歩く道上正寿さん。「なかなか見られる光景じゃない。運がよかったんじゃな」と言ってくれた=写真はいずれも2021年12月、岡山県西粟倉村、関田航撮影

幻想的な光景に、思わず息をのんだ。木や林や森は、そこら中にあるもので、見慣れたような気がしていたが、そこに広がる杉の木の森は、明らかに雰囲気が違った。枝打ちや間伐が丁寧になされ、整然と並んだ大木の隙間から、光が筋状になって差し込んでいる。もやがかかった空気がその光に反射し、きらきらと輝いている。すぐにも消えてしまうようなはかなさを感じ、夢中でシャッターを切った。(朝日新聞映像報道部・関田航)

続きを読む