「無能な自分に価値はない」アルビノの私を縛る呪い解いてくれた漫画

優秀さでも成長でもない生きる意味

雁屋優

仕事で他人よりも優れた成果を出さなければならない……。アルビノ当事者の雁屋優さんは、そんな思いにとらわれてきました。ある漫画との出会いが、頑なな心をほぐしたといいます(画像はイメージ)

ライターの雁屋優さん(26)は、髪や肌の色が薄く生まれる遺伝子疾患・アルビノです。弱視や、日焼けに弱い肌、目立つ外見などハンディキャップを抱えて生きてきました。そんな境遇だからこそ仕事での成功を追い求める中で、いつしか、他者からの評価に依存していると気付いたといいます。「無能な私に価値はない」。心を縛る、思考の鎖をほどいてくれたのは、「成長」を取り上げた一本の漫画でした。自分を大切にするために、何を意識すれば良いのか。漫画との出会いから得た気付きについて、つづってもらいました。

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