終電逃し床にプチプチ敷く日々…「私がいないと!」の残酷な行く末

高橋健次郎

終電を逃すと、女性は梱包用の「プチプチ」を敷布団に、毛布を掛けて仮眠を取った=女性提供

1日の睡眠時間は3時間。インターネットで「過労死」と検索する日々。一方で「自分がいないと職場が困る」と使命感を抱き、とりつかれたように頑張り続けた――。働きすぎで倒れ、1年前に退職した女性はそう振り返ります。

現在も療養中。過酷な状況から離れられたはずなのに、「『何者でもない自分』が、寂しくて、悔しい」という感情が襲ってきたと話します。

「役に立ちたい」という思いの「呪縛」について考えます。

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