飛び込みの寺内健さん「もう、やめる」から始まったセカンドキャリア

今も現役、1年間の会社員生活で得た自信

Hideko Ono

これまで五輪大会に6回出場している飛び込み選手の寺内健さん=小黒冴夏撮影

静かに階段を登り、台上で自分の名前がコールされ、笛が鳴る。飛び込み選手の寺内健さん(41)は次の瞬間、迷わず一歩を踏みだし、飛び込み台の先に立つ。14歳で初出場した日本選手権での優勝を皮切りに、国内大会では優勝を総なめ。今年、6度目の五輪出場を果たしました。順風満帆にキャリアを積むも、常に「やめよう」との思いを胸に競技を続けてきたと寺内さんは言います。それでも競技を続けてきた理由、そして一度引退し、再び復帰した時の心境を聞きました。(聞き手・小野ヒデコ)

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