「凍結受精卵処分してください」8年の不妊治療で向きあった存在意義

見つけた「私にしかできないこと」

中村 真理

8年に及ぶ不妊治療の後に決断した「私は産まない」。存在意義と向き合った中で見つけたものとは?(写真は本人提供)

どんなに願ってもかなわないことがある。「産めるのか?」は、自分の「選択」を越えた世界だ。「産めない」にどう向き合うのか。8年に及ぶ不妊治療の後、「私は産まない」という決断をしたボレンズ真由美さん(41)。「あきらめることは敗北じゃない」。願いを手放した先の歩みを聞きました。(朝日新聞記者・中村真理)

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