母になりたかった私 不妊治療の末、離婚 二児授かり解けた呪縛

「産むことはゴールじゃなかった」

中村 真理

出産後のはるさん。母になってから気づいたのは「産むことはゴールではない」ということだったという

「母になりたい」と聞くと、いつも不思議でした。「子どもが好きだから」「自然にそう思っていた」という答えに納得しつつ「なんで母になりたいんだろう?」という問いが消えない自分がいました。モヤモヤの正体を探すため、不妊治療を経験した後、二児の母になったはるさん(仮名、41)に話を聞きました。母になることを当たり前のように考えていたというはるさんが、母になってから気づいたのは「産むことはゴールではない」ということ。ずっと人生の理想像だった母親と、出産を通し「人間」として向き合うことができたといいます。はるさんの言葉から、「母になる」について考えます。(朝日新聞記者・中村真理)

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