日本へ一人旅させた母、時代を先取りした義母 101歳が語る満州国

先川祐次
満州国元官吏

唯一残っている親族の記念写真。後方右が先川祐次さん。右に座っているのが義母(先川さん提供)


1931年9月18日、中国東北部の奉天駅近くで、南満州鉄道(満鉄)の線路が爆破される柳条湖事件が起きた。日本が泥沼の「15年戦争」に突き進むきっかけとなった満州事変。その現場やその後建設された満州国を間近で見続けた日本人がいる。満州国総務庁の元官僚先川祐次さん、101歳。満州事変から90年の今、当時の内実を初めて語る。連載第5回は「母と義母」。(編集=朝日新聞記者・三浦英之)

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