真っ赤に染まった窓と爆発音 101歳の日本人が語る満州事変の夜

先川祐次
満州国元官吏

「満州事変」のきっかけになった爆発があったといわれる奉天(現在の瀋陽)・柳条湖付近の満鉄線路を調べるリットン調査団=1932年撮影


1931年9月18日、中国東北部の奉天駅近くで、南満州鉄道(満鉄)の線路が爆破される柳条湖事件が起きた。日本が泥沼の「15年戦争」に突き進むきっかけとなった満州事変。その現場やその後建設された満州国を間近で見続けた日本人がいる。満州国総務庁の元官僚先川祐次さん、101歳。満州事変から90年の今、当時の内実を初めて語る。連載第1回は「満州事変の夜」(編集=朝日新聞記者・三浦英之)

続きを読む