「最高」を「最幸」と書く心理とは?行政も用いる〝お仕着せの感動〟

「やってる感」を演出する言葉の呪力

神戸 郁人

幸せが極まったときに発せられる「最幸」という言葉。使い手の心理について、考えてみました(画像はイメージ)

「最高です」ではなく、「最幸です」と書いた文章を、目にするときがありませんか? 「幸せであること」を、本来の字面を変えてまで、ことさら強調する――。その態度は、ビジネスの現場から、行政が掲げる施政方針に至るまで、あらゆるシーンに浸透しています。背景に、どのような事情があるのか。調べてみると、すぐには解決困難な課題と向き合うための突破口として、言葉の力を利用したいという、使い手側の心理が見えてきました。(withnews編集部・神戸郁人)

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