「息子とデート」子どもを〝道具〟にする危うさ 親だけ満足でいい?

中野円佳さんが気づいた嫌悪感の正体

松川希実
朝日新聞記者

「子連れ」プランはさまざまなところで増えています
(写真はイメージ=PIXTA)

「ママと息子の初めてのお泊まりデート」をうたったホテルの宿泊プランがSNSで批判を浴びた後、中止になりました。しかし、その問題点を考えると、プランに限った話ではないことが見えてきました。
ジャーナリストの中野円佳さんがこのプランを見た時に感じた危機感は、「子どもを”道具化”する」ことを社会が後押ししてしまうことだったと指摘します。そして類似した演出は、習い事や「二分の一成人式」など、子どもの日常にあふれているとも言います。気づかないうちに親子関係に刷り込まれている「危うさ」。「親子の距離感」について考えました。

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