「人材」を「人財」と呼びたがる本当の理由 承認欲求煽るスパイラル

オンラインサロンと重なる「選民主義」

神戸 郁人

仕事での成功や成長をたたえられるくらい、自分の存在を認められたい。ちまたにあふれる「人財」という言葉には、そんな働き手の承認欲求をくすぐってきた側面があります。どんな意図から使われたのか、調べました(画像はイメージ)

いつしか、当たり前のように使われるようになった言葉、「人財」。今や、求職雑誌などで目にしない日はありません。一体、どうやって広まったのか? 経済誌を読んでみると、日本型雇用が崩壊した2000年代以降、特徴的に使われていることに気付きます。働き手を囲い込みつつ、企業が理想とする「人材像」を擦り込む役割を担っていたのです。雇う側の「選民主義」が生まれた経緯について、考察しました。(withnews編集部・神戸郁人)

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