どこまでも〝現実離れ〟首相の言葉 治療の実態すら「お答えは困難」

「薬だけでも…」コロナになった記者の〝忘れられない光景〟

南彰
朝日新聞記者

報道陣に公開された東京・渋谷の宿泊療養施設のペッパー君。入り口で療養者を出迎える=2020年12月16日

【金曜日の永田町(No.26) 2021.05.23】

新型コロナウイルスの変異種が広がり、緊急事態宣言の地域が拡大するなか、菅義偉首相は今夏の東京五輪・パラリンピックの開催について「国民の命と健康を守り、安心・安全の大会を実現することは可能だ」と主張し続けています。医療行為を受けられずに死亡する人も相次ぐなか、38~39℃台の高熱が10日ほど続いても「軽症」に分類されて見えた日本のコロナ対応の内実は--。朝日新聞政治部の南彰記者が金曜日の国会周辺で感じたことをつづります。

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