被災地の再興「普通の人」が抱いた不安 「行政が計画潰そうと…」

変わりゆく故郷を支えた底力

神戸 郁人

東日本大震災の発生時、津波に襲われた福島県相馬市。破壊された街をよみがえらせ、住民に安全な生活環境を提供するため尽力した「普通の人」がいます

もうすぐ東日本大震災の発生日、3月11日を迎えます。福島県相馬市に住む男性は、津波によって故郷を一度失いました。「それでも、海の匂いがする街に帰りたい」。そんな思いから、漁師町をよみがえらせようと、住民のリーダーとして力を尽くしてきました。これまであまり語られなかった、当地に住む「普通の人」の10年間。安心して生きられる土地を手に入れるまで、そして被災の記録集を編もうと奮闘した日々について、男性の手記「凡人の十年」を基に振り返ります。(withnews編集部・神戸郁人)

続きを読む