「島の蒸気機関車」を磨き続ける男の半生 〝名車〟に携わった技術力

培った技術力を地元に還元しようとする姿に敬意

高橋 豪
朝日新聞記者

「ちょうど塗装をしていたところです」。保存活動を担う奈良山孝司さん

今年で100周年を迎える国内最大級の鉄道工場「日立製作所笠戸事業所」がある山口県下松市。瀬戸内海に浮かぶ笠戸島に展示されている蒸気機関車(SL)「D51-592号機」は、今もきれいに黒光りしていて保存状態が良好です。それは、愛情を込めて手入れを続けてきた男性の努力の結晶でした。鉄道ファンの記者(25)が、「鉄道のまち」で見聞きした出来事をレポートします。(朝日新聞山口総局記者・高橋豪)

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