2歳ごろから「自分は女の子」いっちゃんが自分の居場所をつくるまで

「男として育てる努力をしては」の声に父は…

新谷千布美

いっちゃんが保育園の時から遊んでいる人形

性的マイノリティーであることで苦しむ人は、大人だけではありません。大津市では、6歳の園児の受診歴などが保育園のホームページ上に無断で公開されていたことが発覚。当事者の望まないことを暴露される「アウティング」の被害を受けたとして、運営する市を、園児の両親が訴えました。記者はこの話を聞き、別の市のイベントで出会ったトランスジェンダーの「いっちゃん」(仮名)を思い出しました。現在は小学4年生となったいっちゃんも、保育園で性への違和感に気づきました。当時は笑顔で遊ぶ姿を見せてくれましたが、改めて話を聞くと、周囲から心ない言葉をぶつけられながらも、自分の居場所をつくってきた道のりがありました。(朝日新聞大津総局・新谷千布美)

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