できたての地下鉄車両、どうやって地下へ?謎のイベント「甲種輸送」

15分の停車を狙うシャッターチャンス

高橋 豪
朝日新聞記者

下松駅で発車を待つ東京メトロ17000系。右はJR山陽線の普通電車=2020年11月6日午後0時42分、山口県下松市、高橋豪撮影

2020年11月6日、私は山口市から1時間ほど車を走らせ、JR山陽線の下松駅に向かっていました。目当ては、東京メトロの有楽町線と副都心線に2021年から投入される新型車両「17000系」。東京に発送される「できたてほやほや」の車両を見るためです。新型車両が作られたのは、新幹線や特急、通勤電車に地下鉄と何でもつくり、国内外に届ける全国最大級の生産拠点である下松(くだまつ)市の日立製作所の笠戸事業所。2021年5月でちょうど100周年を迎えます。県内で取材をする鉄道ファンの記者(25)が、「鉄道のまち」で見聞きした出来事をレポートします。(朝日新聞山口総局記者・高橋豪)

続きを読む