バカッターを生みだした犯人 「注目は金」から逃れられない末路は?

セレブから子どもまで駆り立てる欲望

「ネットにものを書くことは、渋谷の交差点に掲げることと同じ」=ネット炎上に詳しい小木曽健氏が講演で使った資料から

「バカッター」というネットスラングがあります。馬鹿とTwitterを組み合わせた造語で、ソーシャルメディアにおける迷惑行為や違法行為に該当する投稿を通じて、図らずもネット炎上を招いたり、自らの存在を誇示するといった一種の売名行為の総称です。特にそのような投稿が多発した2013年(平成25年)には、その年の「ネット流行語大賞」の4位にランクインするほどでした。その後、「注目は金なり」という価値観はますます広がっています。果たして私たちは沈黙を取り戻すことができるのか。「バカッター」の行き着く先について考えます。(評論家、著述家・真鍋厚)

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