市長のむちゃぶりに葛藤 役所を「やさしく」 神戸市職員のつぶやき
「『役所の文書はわかりにくい』ってよく言われますよね」
イラスト・逸見恒沙子
シンプルでわかりやすい「日本語」を使って、日本語にまだ慣れていない外国人とコミュニケーションをする「やさしい日本語」。
「小難しい」言葉の代名詞ともいえる「お役所言葉」もやさしくすべく、ある自治体が本腰を入れました。神戸市です。
やさしい日本語の「発祥の地」とも言えるのに、これまで十分に取り組んでこなかったのではないかという反省がありました。市長の鶴の一声で、若手や外国人職員が中心になって「やさしい日本語推進プロジェクト」が、9月に始動しました。
年金、医療、公文書・・・。取り組む課題は山積みなのに、メンバーはさっそく役所内のさまざまな声の板挟みに。本当に役所は「やさしく」なるのか。
そこには、さまざまな国のルーツの人が当たり前のように一緒に暮らす時代への、ヒントがあるかもしれません。
現場や外国人の「本音」のつぶやきをのぞいてみました。