ファーストサマーウイカ、元アイドルがつかんだ「笑いの境地」

コテコテの関西弁が生む心地よい「乖離」

鈴木旭
ライター

ファーストサマーウイカ=2019年7月5日、東京都渋谷区、伊ケ崎忍撮影

昨年、突如としてバラエティーの世界に現れたファーストサマーウイカは、「アイドル」と「コテコテの関西弁」のギャップを強みに、一躍、注目を浴びるようになった。「2019年下半期・急上昇テレビ番組出演ランキング<フレッシュ平成世代>」(参考:株式会社エム・データ)では首位を獲得。その勢いは今年に入っても健在だ。自由奔放に見えて、的確に笑いのツボをおさえた立ち居振る舞いは、筒井康隆氏の短編『乖離』の主人公のよう。バンド、役者、アイドルなどの経験をいかしながら、時代の流れを的確につかんだウイカの魅力に迫る。(ライター・鈴木旭)

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