「校歌の歌詞」を分析してみたら… 群馬に頻出する「赤城山」の理由

最多は「赤城」 上毛かるたや運動会でもおなじみ…

野口みな子

うっすらと雪化粧した赤城山=2005年

日本の学校に通っていれば、ほとんどの人が歌ったことのある「校歌」。各学校で固有の校歌が制定され、入学式や卒業式などで斉唱される「日本独特の文化」として根付いています。全国的にも、歌詞に山や川など地元の自然をたたえたものが数多く存在してきました。こうした歌詞で表現される「山」に着目し、群馬県の中学校の校歌を分析した論文があります。赤城山、榛名山、妙義山の「上毛三山」と呼ばれる県民にも身近な山々は、どのようにうたわれてきたのでしょうか。「高い」「若い」「かたい」……歌詞からにじみ出る山の「個性」とは――?

続きを読む