戦艦大和の古里に広がる「仏像ワールド」型破りな僧侶が込めた郷土愛

「未完の大仏」が象徴する平和への熱い思い

半田カメラ

広島県の山間にたたずむ、とあるお寺。その境内には、どこかコミカルな見た目の仏像が、わらわらと立ち並んでいます。建立者の僧侶が一体一体に込めた、平和への思いに迫りました。

明治時代、広島県の山間(やまあい)に建てられたお寺に、全国から熱い視線が注がれています。その理由は、敷地内に並ぶ仏像の数々。エキセントリックな配色や、アンバランスな体格が、訪れる人々に鮮烈な印象を刻むのです。実は、ほとんどが一人のお坊さんの手になるもの。「知る人ぞ知る風変わりなお寺」という評判を覆す、一体一体に込められた平和への思いについて、大きな物を撮り続ける写真家・半田カメラさんにつづってもらいました。

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