催眠商法の元販売員が語った意外な過去「思い出すのはお客の笑顔」

父に認められたい一心だった……今は本で注意喚起

興津 洋樹

催眠商法の販売員だった過去を振り返る男性

コンビニの空き店舗内に集められたお年寄りの前で、スーツ姿の販売員が大声を上げると、何十万円もする商品がどんどん売れていく……。「健康食品の製造・販売」をうたう会社の面接に行った男性は、そんな光景を目にしました。そこは「催眠商法」と呼ばれる手口で販売を行う会社でした。違和感を持ちつつも入社し、いつしか、トップ販売員になった男性。「父親に認められたい一心でした」と振り返ります。「今もまず思い出すのはお客さんの笑顔」。現在は注意喚起に励む男性に、様々な葛藤を抱える胸の内を聞きました。(朝日新聞記者・興津洋樹)

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