「限界点の器があふれたその時は…」 首相の「自助」障がい者の願い

だからその時はどうか私たちを支えてほしい。

篭田雪江

やり手理事長の口癖は「障がい者にも自助努力が絶対に必要なんだ」。

先月就任した菅義偉首相は、目指す社会像に「自助・共助・公助そして絆」を掲げています。政権が国民の自助をまず促す姿勢を危ぶむ声が、報道でもたびたび紹介されています。先月まで社会福祉法人で働いていた、車いすユーザーでもある篭田雪江さんはどう考えるのでしょうか。自らを助け、共に支え合う「器」が溢(あふ)れてしまったら――。かつて共に働いた仲間たちの姿を思い浮かべながら、これまで感じてきたことを綴ってもらいました。

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