仕事にプライベート持ち込んでもいい 聴覚障害の両親持つ社長の決意

ビジネスを円滑にする「必要な無駄」

櫻井紫乃

聴覚障害の両親との関わりから起業を決意した尾中友哉さん

仕事とプライベートは分けるべきか。上司と部下、同僚同士でも、私生活に立ち入られることに抵抗感を抱く人は少なくありません。一方で、まったくバックグラウンドがわからない人とは仕事がしにくい場面もあります。聴覚障害者の両親を持つ耳の聞こえる子ども(通称CODA)として、声で話すよりも先に手話を身に付けた尾中友哉さんは、自身の経験から「プライベートな会話を『必要な無駄』として取り入れることが大事」と語ります。聴覚障害者の持つコミュニケーション感覚を組織開発にいかすビジネスを起業した尾中さん。副業やリモートワークなどが広がる中、尾中さんの言葉から、職場でのプライベートな距離の取り方について考えます。(櫻井紫乃)

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