「プロ野球選手にはなれなかったけど…」甲子園優勝からの方向転換

大阪桐蔭でスタメン投手、奥村翔馬さんのセカンドキャリア

Hideko Ono

2008年8月の夏の甲子園。大阪桐蔭―常葉菊川戦でバックスクリーンに先制の満塁本塁打を放った奥村翔馬さん=2008年8月18日、日吉健吾撮影

才能に恵まれ、子ども時代に抱いた夢を追いかけてきた人ほど、別の道に進む決断には難しさが伴います。夏の甲子園で優勝経験のある奥村翔馬さん(29)は、幼い頃からプロ野球選手になることを信じて疑いませんでした。順調にキャリアを積み重ねた実業団時代、情熱が「プツン」と切れます。会社も辞め無職になった時、思い出したのが幼い頃にみたイチロー選手の姿でした。「野球は目的ではなく手段だった」。アスリートのセカンドキャリアとして、新しい目標に気づくまでの道のりを聞きました。(ライター・小野ヒデコ)

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