「ヒマと自由は違う」と言ったふうちゃん 避難所で会ってからの9年

大槌町の漁師町・赤浜で育った少女の目で「震災」を見つめました

東野真和

震災の年の年末、全国からの励ましのお便りに返事を書いた中村史佳さん

東日本大震災からまもなく9年が経ちます。津波で壊滅状態となった大槌町の漁師町・赤浜で出会った小学校5年生の少女は、今年1月、成人式を迎えました。避難所での暮らしを「ヒマと自由は違う」と表現した「ふうちゃん」。ふうちゃんの記憶に残る「3.11」は、恐ろしい津波だけでなく、友だちが握りしめていた「Hey! Say! JUMP」のキーホルダー、校長先生が守ってくれた卒業証書、避難所でもらったわたあめの味……。一歩一歩、歩んできた少女の視点でこの9年を振り返ります。

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