ベビーカーの不安、東京メトロが考えた奇策 あえて「ない情報」発信

高重治香

東京メトロのサービス「ベビーメトロ」は、「案内がたくさんありすぎて、知りたいことがわからない」という声から生まれたという ※画像はイメージです

子どもが生まれベビーカー生活が始まった頃、知らない駅に行くことが不安でした。大きな駅では、複数のエレベーターをうまく乗り継がないと目的のホームや出口にたどり着けないので、「迷わないか」「そのうちに子どもがぐずり出さないか」と緊張しました。そんな気持ちが届いたのか、東京メトロが今年、各駅のエレベーター情報などをまとめたサイト「ベビーメトロ」を本格稼働させました。発信するのは「エレベーターがない」という情報。いったいどういうこと?「ベビーメトロ」が生まれたきっかけから、駅の案内板が使いにくい理由について考えます。(朝日新聞記者・高重治香)

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