本当に「やさしい」? 台風で外国人に伝わらなかった意外な日本語

台風で警戒を呼び掛けるために書いた「やさしい日本語」のニュース。後日、外国人に聞いてみたら、言葉は理解できるのに、意味が伝わらない、「やさしくない」事実が見えてきました。

松川希実
朝日新聞記者

東京都が催した外国人向けの防災訓練。がれきの下敷きになった人を助ける方法を学ぶ参加者=2017年1月

10月初旬に、各地で猛威を振るった台風19号。早い段階から気象庁が注意を呼び掛けました。「となりの外国人」というテーマで、日本で暮らす外国人を取材してきたwithnewsでも、日本語にまだ慣れていない外国人が分かりやすい「やさしい日本語」で記事を3本配信しました。SNSでも多くシェアされました。一方で、「本当にこの記事は、外国人にやさしかったのか?」と気になりました。外国人に直接聞いてみたら、言葉以外の問題で、伝わっていないことがたくさんあったことに気づきました。

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