少年院に響くすすり泣き、市原悦子さん遺作が今も上映される理由
今年1月に亡くなった女優の市原悦子さん(享年82)の遺作となった、2017年公開の映画「しゃぼん玉」。全国の映画館で追悼上映が相次ぎました。撮影をすべて宮崎県内でおこなったこの映画、実は各地の少年院や刑務所でも上映されてきました。映画化の企画を立ち上げ、矯正施設での上映会開催に尽力する豊山有紀プロデューサーの話から、出資を集めたりヒットしたりするには難しいとされる〝ちょっと地味〟な映画の持つ力について考えます。(朝日新聞記者・浜田綾)