あの夜、故郷で日本軍は何をした? 職を捨てて追う「マレー作戦」

染田屋 竜太
ヤンゴン支局長兼アジア総局員

日本軍と戦ったイギリス軍が使ったトーチカの中には9人の兵士が入り、機関銃などで外の敵兵を狙ったという=2019年8月、マレーシア・コタバル、染田屋竜太撮影

 真珠湾攻撃の1時間前、日本軍が攻め込んだマレーシアで何が起きていたのか。「パールハーバー」に比べれば知られていない「マレー作戦」の歴史を、戦闘のあった故郷でたった1人で追い続けるマレーシア人がいます。「趣味」だった歴史のために、銀行員の仕事まで捨ててしまいました。なぜそこまで? 現地で聞いたのは「教科書を読んだだけで戦争なんてしちゃいけない、と本当に思えますか?」という重い問いでした。(朝日新聞ヤンゴン支局長兼アジア総局員・染田屋竜太)

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