体の自由を失ってわかる仕事の価値「働きたいし働ける障害者はいる」

朽木誠一郎
朝日新聞デジタル企画報道部記者

吉藤オリィさん提供。

れいわ新選組の二人の新人参院議員――重度身体障害のある木村英子議員と難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者である舩後靖彦議員の当選により「身体障害を持つ人の就労」が大きな話題を集めています。

記者は以前からこのテーマを取材していますが、記事を出す度に見かけるのが「働かなくていいのにどうして働こうとするのか」「なぜ障害を持つ人を働かせようとするのか」というコメントです。

もちろん、働きたくない人を無理に働かせるなら問題です。一方で、身体障害を持つ当事者の方々を取材していると「働きたいし、働ける障害者はいる」ということにも気づかされます。

体の自由を失って初めて実感するという、“働く”ことが人生に果たす役割。身体障害者の就労をテクノロジーで支援する新しい試みとともに、当事者の想いから考えます。

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