「せんせいだいすき、チュー」少女が問いかける在宅医療という選択

岩崎 賢一
朝日新聞VMエディター

2018年11月19日、手のリハビリの一環で、粘土遊びをする侑花ちゃんと在宅医の森尚子さんや看護師=添田さん提供

小児がんの一つ「乳児白血病」で2018年12月9日に亡くなった添田侑花ちゃん(3)が残したビデオメッセージがあります。「ゆか、せんせいだいすき、チュー」。ベッドの上から投げキスを送られた「せんせい」は、東京から車で1時間かけて埼玉に訪問診療する小児科の在宅医でした。両親が「後悔はありません」と言えるのも、自宅で家族に囲まれながら最良の時を過ごせたことで入院生活では見られない侑花ちゃんがそこに居たからでした。11カ月で白血病を発症した少女の最期を通して在宅医療という選択」を考えます。

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