国賊・売国奴……ネットで暴れる権威 自尊心満たす「他者の悪魔化」

真鍋厚
評論家・著述家

安保関連法案の抗議集会では警察が横断歩道を鉄柵でふさぎ、参加者との間でにらみ合いが起きた=2015年9月18日、国会前、関田航撮影

「国の政策に異議を唱える人々をたたく」。平成の30年間でデジタル空間に生まれたのは、権威主義的なコミュニケーションが生む、終わりなき「犯人捜し」だった。自分の意思に背く者は国家の意思に背く者であるかような倒錯。現代によみがえった『臣民の道』の背景を探る。(評論家、著述家・真鍋厚)

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