1964年の聖火リレー「謎の1枚」なぜ鎧!?現地を訪ねてみたら……

1964年9月10日、鎧甲(よろいかぶと)の武者姿、旗印に島津家の家紋と五輪を入れ聖火を歓迎する子どもたち=鹿児島県日置郡伊集院町

スマホ時代に開かれる2020年の東京五輪では、膨大な写真がSNSなどにアップされるでしょう。1964年の東京五輪、モノクロ写真がメインだった時代にもたくさん撮影されました。中でも全国を巡った聖火リレーを伝える写真には、貴重な地方の様子が残されています。五輪自体初めて知る人が多かった時代。いったい、どんな気持ちで聖火を迎えたのか? 当時の思い出をたずねると「訳も分からず、掛け声を叫んでいた」「子育てでそれどころじゃなかった」。写真だけを手掛かりに突撃した現地で見つけたのは、人情味あふれるリアルな五輪の姿でした。(地図地理芸人・こばやし)

続きを読む