「不謹慎狩り」の犯人は? 戦時中にあった「ネット世間」の原型

真鍋厚
評論家・著述家

2011年4月、東日本大震災を受け宴会が自粛され、電飾なども明かりを消した上野公園=2011年4日午後6時19分、東京・上野

平成も終わりに差し掛かった平成28年(2016年)に発生した「熊本地震」では、被災地への支援を公言した有名人らに対するバッシング行為が相次いだ。古くは戦時中にも見られた「不謹慎狩り」が今、ネット空間において不安と不満の連鎖を生んでいる。不安定な社会のフラストレーションを解消する「コスパの良いゲーム」を、私たちはいつまで続けるのか。「不謹慎狩り」の起源を振り返る。(評論家、著述家・真鍋厚)

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