ダウン症のある兄の妹に、母親が遺した「言葉」家族を縛っていたもの

お正月になると、持田恭子さん(右)は兄(手前)と一緒に高齢者施設で暮らす母(左)に会いに行った=千葉県、2016年1月

 障害のある人の兄弟姉妹が「きょうだい(きょうだい児)」と呼ばれることがあります。彼ら、彼女らの生きづらさの背景には、障害に対する親の特定の価値観に縛られるケースが少なくありません。一方で、こうした親への心理的な支援は乏しいとの指摘もあります。母との葛藤を乗り越え、「きょうだい」だけでなく、親への支援の輪を広げる活動に踏み出した女性がいます。(朝日新聞文化くらし報道部・森本美紀)

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