「一家だんらんの食卓は幻想」 社内の声で一新したイオンのCM

平成家族

イオンリテールが展開する「夜市」。おかずや弁当の品ぞろえを増やし、サラリーマンも目立つ=千葉県浦安市の「イオン新浦安店」

 専業主婦が料理を作り、家族みんなで夕食を囲む「サザエさん」のような一家だんらん風景。スーパーの品ぞろえも、テレビCMも、そんな一家だんらんを前提に考える時代が長く続きました。ところが平成になってまもない1992(平成4)年には専業主婦と共働きの世帯数が初めて逆転し、世の中のニーズは、手間をかけてつくる料理よりも、忙しいなかで短時間で準備できる総菜や冷凍食品へと急速にシフト。大手のスーパーやコンビニエンスストアの担当者も近年、「だんらん」だけではない食卓のかたちを意識した発信を模索しています。(朝日新聞記者・長橋亮文)

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