「まるで2級市民」通勤経路も別々…フィリピン人技能実習生の現実

前川 浩之
朝日新聞記者

番号札のついた自転車に乗るフィリピン人実習生ら=山口県内

 この10月、全世界で30万人を雇う日本有数のグローバル企業、日立製作所から解雇通告を受けたフィリピン人技能実習生が、労働組合に入って団体交渉に打って出ました。賃金補償の獲得が第一の目的でしたが、背景には実習内容への強い不満がありました。この数カ月、多くの実習生を取材してきて感じたのは、厳しい生活の中でも、なんとか明るく過ごそうとするたくましさでした。(朝日新聞名古屋報道センター記者・前川浩之)

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