「妻が生きてたらきっと寄付した」 3万人癒やした「風の電話」の今

東野真和

新しい「風の電話」を設置するボランティアの中高生ら=2018年8月18日、岩手県大槌町、佐々木格さんの庭

 会えなくなった人に思いを運んでくれる「風の電話」を知っていますか。東日本大震災の被災地、岩手県大槌町の海を望む丘の上。白い電話ボックスがたたずんでいます。置いてあるのは黒電話。その電話線はつながっていません。老朽化して、倒壊寸前だった「風の電話」。立ち上がったのは、これまで「風の電話」に癒やされた人たちでした。

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