2丁目でしか新年を迎えられない人々…「多数者」の圧力が生む怖さ

十数時間にも及ぶ取材に応じてくれたモカさん。自分の頭で考え、言葉を発するのが印象的だった=モカさん提供

 性別適合手術、マンションからの飛び降り……。トランスジェンダーとして経営者として、劇的な日々を生きてきたモカさん(31)は今、「3度目の人生を生きています」と語ります。1本の映画で知った彼女の存在。取材を進める中で見えてきたのは、誰もが少数者になりうる可能性と、居場所がない少数者を生み出す多数者の危うさでした。(朝日新聞記者・高野真吾)

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