涙声でかかってきた電話「判決は?」 法廷で見せた「本気」の土下座

介護の果てに起きた悲劇…※写真はイメージです

 71歳の被告は、下半身不随の妻の首に延長コードを巻き、締め付け殺害したとして起訴されました。論告求刑公判の最終陳述で被告は突然、土下座をし、後悔の言葉を泣き叫びました。「この方、判決はどうなったんですか」。記事を読んだ人からかかってきた電話に「執行猶予5年になりました」と言うと、涙声で「ああ、よかった。本当によかった」との言葉が漏れました。地方に住む「普通の」夫婦を襲った悲劇は、介護者の心のケアの問題を突きつけました。(朝日新聞佐賀総局記者・黒田健朗)

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