「もう一回、先生の喜ぶ顔を…」闘病支えた、奇跡のイレブンの贈り物

金子元希

友道健氏さん(右から3人目)は闘病中に一時退院して中学校を訪れ、サッカー部を激励した=7月28日、広島県福山市の大成館中学校

 「広島にすばらしい校長先生がいらっしゃいます」。取材先の知人から私にメールが届いたのは5月のことでした。「いま、がん闘病中です」。そう文面は続いていました。病名は多発性骨髄腫。血液のがんでした。それから半年。厳しい治療に耐えた先生は今、自宅で静養をしています。数カ月に及ぶ闘病の心の支えになったのは生徒たちの存在でした。(朝日新聞社会部記者・金子元希)

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