大好きな日本で背負った…1800万円の医療費 本当に怖い旅行中の病気

今年1月、雪を見るために日本を訪れていたタイ人女性が重度の心臓病にかかりました。「0.1%」という確率を覆し、元気な姿に戻したのは、日本の消防士や医師らでした。しかし、保険に入っていなかった彼女には1800万円の重い医療費がのしかかります。

染田屋 竜太
ヤンゴン支局長兼アジア総局員

タイ北部チェンマイで両親と暮らす、ワンウィサ・ジャイジュンさん。元気に取材に答えてくれた=2017年6月、染田屋竜太撮影

 今年1月、東京・上野のアメヤ横町で、1人のタイ人女性が突然倒れました。「雪を見たい」と友人と来日したワンウィサ・ジャイジュンさん(28)。専門家も「生存率は0.1%以下」とする重度の心臓病でした。命を救ったのは、たまたま居合わせた消防士、高度な手術や治療を重ねた医師たち。奇跡的に助かったワンウィサさんですが、1800万円を超える治療費を抱えてしまいました。

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