「甲子園文字」地味にスゴイ伝統芸 職員泣かせ「伝説の難読校名」

甲子園歴史館に展示されている手書き時代の選手名板。現在の電光掲示板の文字の「お手本」になっている=兵庫県西宮市、伊藤菜々子撮影

 1月27日に出場校が決まった今春の選抜高校野球大会。舞台となる阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)の電光掲示板には、独自の字体が使われていることをご存じでしょうか。ぱっと見「明朝体」ですが、それよりちょっと縦線が太い。高校球児から阪神ファンまで、多くの人の記憶に残っているこの書体。担当者泣かせの超複雑な高校名や、なが~い外国人選手名を巧みなひと工夫で伝え、独特の世界を築いてきました。関係者の間で「甲子園文字」と呼ばれている文字について調べてみました。(朝日新聞スポーツ部記者・井上翔太)

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