「今を戦前にさせない」 原爆の日、中国放送がラテ欄に忍ばせた決意

 広島での原爆投下から71年となる6日。地元の中国放送(RCC)が、朝刊ラテ欄の「縦読み」に込めた隠しメッセージは「今を戦前にさせない」。首位独走のお祭り気分と一線を画したこの言葉には、被爆地の声を伝え続ける地元メディアの矜持が込められていました。

北林慎也
朝日新聞記者

6日付朝刊の広島県内向けラテ欄。「縦読み」すると、地元テレビ局の強い決意が読み取れる

 広島での原爆投下から71年となる6日。同県内で配られた朝刊のテレビ番組表(ラテ欄)には、地元の中国放送(RCC)がナイター中継する、プロ野球・広島カープの対巨人戦の放送内容が載っています。広島にとって特別なこの日、「縦読み」に仕込まれた隠しメッセージは「今を戦前にさせない」。首位独走のお祭り気分と一線を画したこの言葉には、被爆地の声を伝え続ける地元メディアの矜持が込められていました。

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