「音楽と政治」論争の不毛感 「EXILEは?」欠落した体制側という視点

河村 能宏

天皇陛下即位20年を祝う政府主催の式典で奉祝歌を歌うEXILEのATSUSHI。トレードマークのサングラスを外して熱唱した=2009年11月12日、東京都千代田区の皇居前広場、代表撮影

 いよいよ始まるフジロック。「SEALDs」奥田愛基さんの参戦で盛り上がった「音楽に政治を持ち込むな」論争について、「そんなやりとりは非生産的だよ」と気鋭のポピュラー音楽研究者は待ったをかけます。なぜなら「音楽こそ政治」だからです。「だったらエグザイルの存在は?」「学校で合唱することも政治?」。大阪市立大学の増田聡准教授(ポピュラー音楽研究)が一連の騒動をクリアカットに読み解きます。

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